尾瀬のシンボルともいうべき燧ヶ岳は、標高2346mで東北地方の最高峰である。1万年以上も前にできた尾瀬では一番新しい火山である。富士山型の成層火山で何回も噴火を繰り返して現在の形になった。また、この山の出現で只見川がせき止められ尾瀬ヶ原ができた。岩がゴツゴツした男性的な山容が印象的なこの山は、森林限界が高く至仏山に比べ植生はやや貧弱。しかし、尾瀬の展望台とも呼ばれる山頂は、抜群の眺望を誇り、尾瀬の全貌はもちろん日光や越後の山々までも眺めることができる。